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テレンス・コンラン流 インテリアの基本

今回はインテリア本を紹介します。

テレンス・コンラン流 インテリアの基本

テレンス・コンラン流 インテリアの基本

 

コンランショップでおなじみのテレンス・コンラン氏の著作で、2014年に刊行されました。
しっかりとしたボリュームの文章と写真とで、コンラン氏のインテリア哲学が展開されていて、読み応えがあります。どのページもすっきりと美しく、清潔感があふれていて、憧れのため息が出てしまいました。

インテリアというと、何かとおしゃれなものを集めて飾って…と思いがちですが、この本から学ぶのは引き算の美学。実用的でシンプルなものを、最低限置くことが基本になっています。誰に何と言われようと自分好みのインテリアを貫きたい人には、この本は無用の長物かもしれません。それはそれで、素敵だと思います。

掲載されている家具や雑貨は、コンランショップ同様にお値段の張る高級なものがほとんど。ル・クルーゼ、Yチェアなどまさに「実用の美」にあふれています。
いつか手に入れたいけれど先立つものが…という感じですが、余計なものを排除するという法則の部分なら私にも真似できそう、と思わせてくれるところがポイントです。

実際に、家にあったモノのうち本当に必要なもの以外を取り去ってみたところ、実にすっきりしました。なんとなく飾っていた風景写真やドライフラワー、何年も使っていないプリンターなど、意外と不用品があるものですね。
こうした中途半端なものを置いておくことが、いかに空間の美を遠ざけるか、なくしてみてはじめて気が付きました。特に、日本の賃貸住宅は天井も低くて狭いところがほとんどですから、コンランさんのアドバイスは有益だと思います。

住まいの主人公は間違いなく私たち住む人なわけで、インテリアはあくまでも脇役であり背景。私が心地よく暮らせることが一番大切なんだと気づかせてくれます。