日本ベッド デロス
ワンルームに住んでいると、困るのは来客時ではないでしょうか。
我が家も、ベッドがどーんとあって生活感丸出しのうえに、ろくに座る場所もありませんでした。そこで、ソファベッドにしたらどうだろうと考えるようになりました。ソファベッドであれば、誰かが来たらソファとして、寝るときはベッドとして、と部屋の使い分けができます。
それからどんなソファベッドを買おうかと下調べを始めたのですが、調べれば調べるほど、「ソファベッドはやめたほうがいい」「腰を痛める」「寝心地が悪い」という意見ばかり。そんなものか、睡眠は大事だからベッドは手放せないなと思っていました。
そんなとき、旅行で宿泊したホテルで、本格的なソファベッドに出会いました。客室係の人がソファを動かしてシーツで整えると、まるで元から設置されていたベッドのように完璧なベッドの姿に変身。それを見て、もしかして通販で売っているような家具じゃなくて、有名ベッドメーカーのソファベッドならいけるんじゃないか？と思い至ったのでした。
ただ、ホテルで使っているようなベッドメーカーとなると、どこも非常にお値段が張ります。それに、サイズも大きく、ベッドにしたときにダブル以上になるものがほとんどでした。これではワンルームには入りません。
半分あきらめかけていた頃、日本のベッドメーカーの老舗、日本ベッドのショールームでとても良い製品を見つけました。本日推薦するソファベッドの「デロス」です。
初めて見た時の感想は、「小さい！」「これがベッドになるの？」。
とてもシンプルな布張りのソファで、ベッドがずらりとならんだ展示場の隅にひっそりと置かれていました。座ってみると、体が沈まずしっかりと支えてくれる座り心地。ジャンプしてもへたれなさそうな頑丈さです。定評のある日本ベッドのマットのスプリングがそのままソファになっているので、このソファで寝るのは高級ベッドで寝るのと同じなんですね。
さらにすごいポイントが、このソファベッドをベッドにする仕組みです。
座面を一度持ち上げてから倒すと、背もたれがフラットになりシングルよりちょっと広いベッドになるのですが、なんとソファの背もたれを壁にぴったりつけて設置していても、まったく問題なくフラットにできるのです。しかも、背もたれだった場所と座面だった場所との境目がまったくわからない。いったいどういう仕組みなんだ…これを見た時、私の心はほとんど決まったようなものでした。
そして、座面の下には仕切りのない大きな空間があり、ここに掛布団や枕を収納しておくことができます。どんなインテリアにもマッチするミニマルなデザインといい、これはもう文句のつけようがないなとすっかり魅了されてしまいました。
お値段は定価で１７万円です。自分としてはそれまで足つきマットレスで寝ていましたから、展示場に行った後も半年ほど思い悩み、清水の舞台から飛び降りる気持ちで投資をしました。家具店のセールで３割ほど安くしてもらうことができたのがよかったです。Macbookの買い替えを延期すると思えばまあまあかなと思います。
現在、使い始めて１年ほどが経過しました。おおむね満足しています。本体がものすごく重く、１人では動かせないのと、縦の長さがちょっと短いのには注意が必要です。大きさは身長１６５ｃｍくらいまでの方でしたら問題ないと思います。１７０ｃｍ以上の方は足がはみ出すかもしれません。
寝るときはソファーの張地を痛めないように吸湿シートを敷いた上にシーツをかけ、さらに敷き毛布をして使っています。寝心地もいいですし、来客時に寝床をさらさなくてすむようになったので、今までよりずっと気軽に人を呼べるようになりました。ソファ自体は極めてシンプルですが、高品質なので、部屋のインテリアが締まる気がします。
