推薦日記

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日本銀行券(新札)

都市部を中心に、このごろはキャッシュレス決済がかなり普及してきました。
コード決済なんて、アリペイがちらほら出てきたかなと思ったら2018年暮れにペイペイが広まりだしてから怒涛の勢いですね。
現金のデメリットも色々と宣伝されるようになり、最近ではウィルスの媒介まで指摘されるほど追いやられてきました。
私も普段はクレジットカード、交通系ICカード、メルペイの3つを使って買い物をしています。これからは、もうほとんど現金は使わないだろうなとも思っています。

このようにほとんどカードしか使っていないにもかかわらず、私は必ず長財布を持ち歩いています。ミニバッグブームにつられて2つ折り財布にもトライしましたが、すぐに挫折しました。
なぜ長財布かと言うと「きれいなお札を曲げたくないから」に尽きます。

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新札、いわゆるピン札が好きな方、けっこういらっしゃるかと思います。特に年配の方や水商売の方に多いかもしれません。
私はそのどちらでもありませんが、ピン札が大好物です。
コロナが流行る前は、定期的に昼休みに銀行に行っては、1000円札、5000円札、10,000円札を最低限の枚数だけ新札に両替し、財布の中にスタンバイさせていました。独特のインクの匂いを嗅ぎながら、手が切れそうな新札を数えていると、使い古されたお札と違って、数枚でも満たされた気分になれるんです。
自分の中では、この行為を歴史の教科書から拝借して撰銭(えりぜに)と呼んでいます。なるべくきれいなお札を求めるのは、エコロジーの観点や銀行員さんの手間から見るとあまり褒められたものではないんでしょうが、たまに釣り銭をピン札で渡してくれるお店があるとそれだけで評価が爆上がりになってしまいます。

我が国の偽札防止技術の粋が詰まった紙幣。見れば見るほど凝っていて、もはや工芸品といえると思います。これほど美しい一万円札を印刷するコストは、1枚22.2円だそうです。結構コスパいいんじゃないでしょうか。
透かし、紙質、ホログラム、微細文字、サイズ、インク、点字など数ある技術についてはWikipedia日本銀行券の項目をぜひ一度ご覧ください。

ja.wikipedia.org

これからますますキャッシュレスが進んでいくと、現金を使う機会も限られます。
あえて現金を使うのは、割り勘の時や、ちょっと同僚に借りた千円を返す時、親戚にお小遣いをあげる時、習い事の月謝、結婚式のご祝儀といったところでしょうか。そんな時こそ、心づかいを表すようなきれいなお札を渡したくなりませんか。

2024年には新紙幣が発行されます。諭吉、樋口一葉野口英世のピン札を1枚ずつ残しておくのを忘れないようにしなくては。