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Netflix 愛の不時着

Netflixで大人気の韓国ドラマ。1話が約90分と長いうえに、16話までありますから、日本でいったら大河ドラマを超えるくらいのボリュームがあります。これから見始める方は覚悟してください。といっても、韓国ドラマでは普通の長さですが。
北朝鮮を舞台にしたラブコメというびっくりな設定で、ヒョンビンソン・イェジンの共演ですから、人気が出るのも当然といば当然ですが、本当によくできた面白いドラマです。

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二人の過去主演作は、ヒョンビンが「私の名前はキムサムスン」「シークレットガーデン」、ソン・イェジンが「私の頭の中の消しゴム」「夏の香り」と、韓流ブーム時代に日韓両国で大ヒットを飛ばした作品です。要するにスター中のスターですね。
以下に、私のお気に入りポイントを語っていきます。

「愛の不時着」お気に入りポイントその1=北朝鮮の文化が新鮮

とりあえずヒョンビン演じる北の軍人リ・ジョンヒョクの北訛りが最高です。南のプサン訛りが関西弁だとすると、東北弁みたいな感じでしょうか。
彼が住む村の暮らしは詳細に描かれています。人民班長が仕切っていたり、抜き打ち検査があったり、停電が頻繁にあったり、南の商品を闇市で買ったり、芋など手に入るものでご馳走を作ったりするのがさもありなんという感じです。子供たちが集団登校するときに歌う歌、律動体操、車内販売員の歌、誕生日の歌といった国民的音楽の数々も登場します。そのほか、皆がつけている将軍バッジ、流行のヘアスタイル、かまど付きマンションなど数えきれないほどネタが盛り込まれていて、脱北者から取材していると想像します。とはいえけっこう資本主義風ですし、実際はもっと抑圧的なんだろうと思いますが、謎の国にも日常が存在するということを改めて思います。

「愛の不時着」お気に入りポイントその2=とにかく笑える

あまりネタバレになってはいけないのですが、シリアスっぽく見せておきながらこのドラマはかなり笑えます。基本ラブコメですからね。個人的には、軍や警察が主人公たちをあやしんで調査する時、くだらない行動しかしてないのに超真剣に分析するところが毎回ツボります。

「愛の不時着」お気に入りポイントその3=不可能を可能にする展開がすごい

どうやって南の人間が北へ行くのか?どうやって恋に落ちるのか?どうやってヒロインは捕まらずにいられるのか?どうやって国境を越えて結ばれるのか?などなど、現実的に考えたら絶対無理なハードルを、作劇のアイデアで軽々と超えてくるところにいつも驚かされます。「ああ、こういうことだったのか!」とうならされるのは一度や二度ではありません。

このドラマ、北の上層部は出てきますが、政治体制に対する評価は一切なく、ヒロインの存在が国にばれたら殺されるかも、という所にとどまっているのに配慮を感じます。統一は無理でも、普通に旅行や移住、国際結婚などができる関係にならないものかなと思いますが難しいんだろうなあ。