推薦日記

色々なものを推薦するブログ

クィア・アイ

このブログでは、私の推薦するモノ・コトを紹介していきます。

第1回目は、クィア・アイ

Netflixオリジナルの米国発のリアリティ・ショーです。

以前日本のテレビで放送されていた「お部屋改造計画」や「亭主改造計画」、「ビューティーコロシアム」といった番組が好きだった私は、この番組にどはまりしました。

どのような内容かといいますと、ファッションや料理などそれぞれに専門分野を持つ5人のゲイ(愛称ファブ5。ファビュラス5の略)が、クライアントを変身させてその人の停滞していた人生を変えるきっかけを作るというものです。ドキュメンタリーとはいえテレビ番組なので、色々と演出が入っていますが、それをわかっていても引き込まれます。

www.netflix.com

それでは、クィア・アイのおすすめポイント3つと、残念ポイント2つをご紹介していきます。

おすすめポイントその1=ファブ5がクライアントの魅力をほめたたえる会話表現。

お尻が大きいと悩むクライアントに、「あなたのゴージャスなヒップがうらやましい」「そうなりたくて私はトレーニングまでしているのに!」といった誉め言葉がバンバン飛び出します。どのクライアントにも、その人の中にある美しさやセクシーさ、愛されポイントを見つけ、絶賛し、クライアントの心を開いて前向きにもっていくのは見事です。

おすすめポイントその2=5人それぞれのキャラが立っている。ちょっと長くなりますが一人ずつ紹介せずにはいられません。

まずジョナサン。ひげのキリストみたいな特徴的なルックスのヘアメイク担当。クライアントをすぐ好きになっちゃいます。かなり早口。YesをYAAS!というのが口癖です。

次にファッション担当のタン。チャームポイントはグレーのとさか前髪。英国出身のインド系。乙女で上品。メンバーの誰かに抱っこされる率が高め。トップスの前だけをインする「フレンチ・タック」を提案しがち。

そして料理担当のアントニ。カナダ出身の笑顔イケメン。犬、特にコーギーが大好き。キッチンにグロい食材があったら果敢に試食します。ファッションは彼のシンプルな服装が一番好きかも。

インテリア担当のボビー。出番は少なめですが、実は番組の中で一番働いていると思います。アジア系のパートナーとのツーショットをインスタに載せまくっています(ジョナサン以外の4人は既婚者)。

最後に最年長のカルチャー担当カラモ。アフリカ系。子育て中です。クライアントの問題点を聞き取り、本質的な解決につながる方法を考えます。暖かくて懐が深いリーダー。

個性的なメンバーですが、5人とも非常に仲がいいです。キャッキャしてるシーンもちょいちょいあって、癒されます。

おすすめポイントその3=インテリア改造がえげつない。

毎回うっわー!!と目をみはってしまうボビーのインテリア改造。クライアントの家が、モデルハウスと見紛うばかりに機能的かつおしゃれになるので、クライアントや家族が涙してしまうこともしばしばです。家電製品も最新のものに交換されていて、いったいいくらかかったんだか。さらに、クローゼットの中にはタンがセレクトした洋服がそろい、洗面所にはジョナサンの選んだオーガニックのケア用品が並びます。

住環境というなかなか変えられないものを一気にガラっと理想の空間に変えることで、クライアントがそこに住む主人公にふさわしい自分へと変身していくきっかけになっているのがわかります。これぞアメリカンドリーム!

ここからは残念ポイント。まず、Netflixの番組であること。入会しないと見られません。月会費880円。だからこそできた番組なんでしょうけど、なるべく多くの人に見てほしいなあ。

次に、5人の価値観がゴリッゴリの恋愛至上主義ということ。アメリカだからなのか?パートナー作ってなんぼの世界なので、たまに疑問に思うときもあります。いや、愛は地球を救うんですけどね。

まあ気になるのはそれくらいで本当に楽しい番組です。クライアントが、自分なんかダメだorzと荒れた暮らしをしているところから、たった数日で自信をつけて大変身する姿に、そんな簡単に変われるわけないだろ…と思いつつも毎回カタルシスを感じます。おそらくどのように問題を解決するか、言葉の選択なども5人で相当話しあっているのではないかと思います。

メンバーたちは、この番組で去年グラミー賞獲得という華々しい成功をおさめました。クィア・アイをめぐる動きそのものが5人のドキュメンタリーでもあります。